ウヨクのつぶやき(旧観察台湾)

元々は台湾の政治、文化、芸能など、台湾ネタを扱っていましたが、今は気ままな浪漫派ウヨクの思いつきを書いています。たまに、台湾にも触れていきたいです。

台湾人「医者が殺人って...」

台湾の某有名大型掲示板を観察。


台湾のネットユーザーが、町田市の殺人未遂事件に注目していた

 

その反応について見てみる。

 

死にきれず、患者の「チューブ抜けば...」と医師

 東京都町田市の「あけぼの第二クリニック」で人工透析中の男性患者が医療チューブを引き抜かれた事件で、殺人未遂容疑で逮捕された同クリニック所長の腎臓内科医、橋爪健次郎容疑者(49)(東京都町田市小川)が「数日前、自殺を試みたが死にきれなかった。チューブを抜けば警察に捕まり、手っ取り早いと思った」と供述していることが13日、警視庁町田署幹部への取材で分かった。
 同署幹部によると、橋爪容疑者は「2週間ぐらい前から診察できないほど精神的に参っていた」とも供述しており、同署は経緯などを慎重に調べている。橋爪容疑者の家族は、「10年ほど前から精神的に不安定で、仕事上の負担が大きいと漏らしていた」などと話しているという。
 町田署は13日、橋爪容疑者を殺人未遂容疑で東京地検立川支部に送検した。(ニュース: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140613-00050083-yom-soci

 

死刑廃止派が来るぞー」

「エリートの多くがこうだよ、ストレスを解消できないから」

「日本版鄭捷だな」 ( ※鄭捷とは、5/21に発生した台北地下鉄無差別殺傷事件で逮捕された、21歳の男子大学生のこと。その残虐な手口、無差別性から秋葉原事件と比較された。 ) 

「下手したら、透析患者が苦しんでるのを見て、ちょうど死刑になりたかったしこの機会にと思って、患者を苦しみから解放したんじゃね?」 

「どういいうことだよ…」

「医者までこんな...」

「台日友好!!」

「エリートかどうかは関係ない。個人の問題だ」

「医者という身分柄注目されるだけでしょ」

「思うんだけど、先手を打ったように死刑廃止派を罵倒する奴が出てくるよな」

「医者だったら、保管が必要な薬物だって簡単に手に入っちゃうわけだよな...!

?」

 

台湾建国―台湾人と共に歩いた四十七年

台湾建国―台湾人と共に歩いた四十七年

 

 

中台関係ウォッチング2

今週の時報周刊(中国時報系)に大一中架構に関するコラムが載っていました。


大一中架構とは、民進党の元主席施明徳らによって発表された、両岸関係に関する5原則の呼びかけです。従来から、馬英九が堅持する「九ニ共識」、陳水扁政権時代の「統合論」など、中台関係に対する認識は様々。


ちなみに馬英九は、「九ニ共識」を土台として「統一せず、独立せず、武力で争わず」を両岸政策の基本に掲げています。


両岸関係の認識の仕方を簡単に羅列しますと、「中国」は一つなのか二つ(中華人民共和国中華民国)なのか、一つの「中国」の中に二つの制度があるのか、台湾はどちらの「中国」でもなく独立台湾なのか、といったのが主な争点でしょうか。


こうした関係を曖昧にして互いに探り合いをしつつ、本音と建前を分けて動いているのが中台関係と言えるのでしょう。


今回の5原則が注目されたのは、青緑両派を超えた顔ぶれが一同に会して呼びかけを行ったからでした。準備段階では、李登輝政権時代の行政院長で軍人出身の郝柏村(国民党)も参加していたようです。


施明徳はかつての民主化運動の闘士で、25年間も「政治犯」として獄に繋がれていました。


一方の郝柏村といえば、国民党保守派の重鎮。行政院長時代、民主化デモに向かって「台湾独立派は消滅してしまえ、中華民国萬歳!」と叫んだエピソードなどもあります。いわば、かつての弾圧する側とされる側が席を同じくして発表する可能性すらあったのが、この五原則です。


しかし、その後の反応は今ひとつ。発表されてしまえば、大したことはありませんでした。


5原則がなぜしょっぱいものだったのか。このコラムが割とわかりやすかったです。もちろん中国時報系ですから、どちらかといえば国民党・統一派寄りの見解です。あくまで、反応の一側面というわけですね。


まずは5原則を紹介してから、コラムをご覧頂きたいと思います(稚拙な訳で申し訳ありません)。


5原則とは…
一、現状尊重,片面的現状の改変はせず


二、現状とは、中華民国中華人民共和国は1949年以来、すでに併存しているということである。かつ、双方政府はすでに「交戦政府」が「分治政府」へと移行した。


三、「一中原則」は一部の人士により狭隘化され、「中華人民共和国」の代名詞として固定化されてしまっている。これはすなわち、両岸の現状を表すことができず、中華民国2300万人民の受け入れがたいところとなりつつある。「大一中架構」を持ってしてこれに換えることを提案する、かくして初めて現状に合ったものとなり、和解の道へ進むことができる。


四、「大一中架構」の意味するところは、「中華民国」と「中華人民共和国」の上に不完全な国際法人を作り,コンセンサスを持って双方の関連する事柄を処理し、両岸の現段階での過渡的な方策とする。


五、「大一中架構」の下で双方は敵対状態を解除し、共同で本地区の平和と安全を守るべきである。双方は互いに武力を使用しないことを承諾し、いかなる国ともどちらか一方に不利となる軍事協定を結ぶことができない。双方は、国連などの国際組織に参加し、他国と正常な関係を築く権利を持っている。


以下、コラムです…


「大一中の美と哀愁」
施明德を筆頭に、青緑の派閥を超えた大物たちが共同発表した「両岸問題処理5原則」は、各界の注目を集め、分析の対象となっている。しかし想定外だったのは、これに関連する反応や議論がほぼたった一日のニュースのみで、返ってきたのは両岸三党と政府、あるいは政府の形式的な反応であった。5原則の発表者が超党派的顔ぶれであったという代表的側面、内容の突破的側面、力の限り融和に努めた実践的側面。これらを以てして見るに、事前には高い注目を集めるが結果はしかし研究を待たねばならなくなる、といったこの種の現象はむしろ人をして落胆させるものだ。


5原則が現在の両岸関係の解釈、定義において従来と大きく異なるのは何か。それは、両岸が共に「大一中架構 」を構成し、既存の「一中(各表) 架構 」に取って代わるということだ。単刀直入に言えば、既存の「一中」の意味するところは大陸と台湾が共同で構成するというものだが、これは2つの包括的な地理の名詞に過ぎない。かつ、国際関係と現実の発展により、中華人民共和国が中国と等しい物になっており、これは当然台湾人民が受け入れられるものではない。しかし「大一中」の主張は中華人民共和国中華民国の2つの政府が、「2つの分治する政府が共同でひとつの大一中を構成する」というものだ。言葉を変えれば、これは明らかに北京へ向かってこう主張する。正式に中華民国が存在する事実を承認し、平等に国際社会に参与し他国と国交を結ぶ権利を与えよ、と。


この種の認識と主張は、まさに台湾の多数の民意に合致する見解でありながら、大陸側も歩調を合わせられるものではない。明確化しておかねばならない問題は次のとおりだ。第一、もともと5原則を発表したポイントの一つは、台湾は台湾独立を扱わないということを宣言し、代って大陸側による中華民国の承認を得る。同時に国際社会に参加するさらに大きな余地を与えさせる、というものであった。しかし5原則の発表の場で、中華民国は如何にして反台湾独立の論拠となるかということに関し、明らかに(5原則との)両者の関係は十分強固で明確であるとはいえなかった。


第二、「大一中架構」の下、両岸双方は果たして「主権が相互に重畳する」のかということだ。それとも互いに隷属しないのか。さらには「まず独立、次に統一」なのか。いずれも明確でない。特に、「大一中」の下の両国政府は、果たして過渡的なものなのかあるいは明確に統合の方向性を持つものなのか。分治状態を固定化させ、ないしは「大一中」を骨抜きにするものなのか。これら全て、大陸側の疑念を考慮せねばならない。なぜなら、どれも5原則の確実な実行可能性に影響するからだ。


第三。施明德が発表会の席上すでに強調したことだが、この5原則は単品で頼むことができないセットメニューだ。その心はつまり、5原則は政党の思いどおりになるものではなく、意識形態(※アイデンティティー?)と党派の利益を必ず突破せねばならず、各自が望むところ各々手にする訳にはいかない。案の定、赤青緑(中共、国民党、民進党)三党と政府は5原則に対して互いに、いつもの同じような関心を持っている。つまり、大陸側は5原則が2つの中国、一国二政府を含意するのではないかという疑念持ち得るし、また統一に対する展望が十分述べられていないと思うかもしれない。また民進党はいつもの調子で意識形態(※)の話に入り込み、大一中か一中かを心配している。


5原則の発起人の一人蘇起は言う。多くの事柄が話せば話すほどダメになる。「ときには、ある程度の曖昧さが美しいものだ。」事実、以前両岸交流の初期に流行ったいわゆる「創造的曖昧」だ。曖昧は後々の創造のためということだが、もし純粋に曖昧作戦を遂行するのなら、美しくないばかりでなく結果も哀愁に満ちたものとなるだろう。5原則の主張は共産党、国民党、民進党をして共に閉塞状況を脱出させうるか、現在見たところでは曖昧故に冷え込んで煮え切らないものとなっている。しかし、今後創造的に熱意が湧き上がってくるのか、目を見張ってみていよう。

 

台湾の政治―中華民国台湾化の戦後史

台湾の政治―中華民国台湾化の戦後史

 

 

中台関係ウォッチング

今年は、中台関係が随分動いてますね。


台湾の行政院大陸委員会主任王郁琦と中国の国務院台湾弁公室主任張志軍が、今年2月南京と上海で会談した(王張会談)。会談後、「馬習会談」の可能性まで取り沙汰された。今秋北京で行われるAPEC首脳会談に合わせ、馬英九習近平による、トップ同士の会談の可能性が浮上したのだ。


また、 3月にはひまわり学生運動、その煽りを受けた張志軍の訪台中止、学生運動に対する各界の反応ー例えば、 大一中架構(青=国民党系、緑=民進党系の派閥を超えた超党派の有力者による新たな両岸関係へ向けた呼びかけ。後日紹介予定。) ーなどなど。


両岸関係の変動の可能性を見越して、民進党もかつての「逢中必反」(中国に関係するものはすべて反対)態度に転換が見られるのではないかと予測されている。その予測を裏付けるのが、蔡英文の発言だ。民進党の新主席蔡英文は、何ら前提を設けないのであれば民進党本部で張志軍と面会しても良いと表明したのだ。


そんな中、台南市長頼清徳(民進党)が展覧会のホスト役として上海を訪問する。


7日には復旦大学で座談会に出席。以下のように発言した。以下、中国時報より。


民進党は1999年に台湾前途決議文を採択しました。台湾人民自身に自身の未来を決定させ、そのプラグラムにおいては台湾民衆の決定を尊重するというものです。当時陳水扁は台湾前途決議文を掲げて総統に当選しましたが、これは同決議文が台湾社会のコンセンサスであるということを示しています。」そして民進党の台湾独立綱領は決議文に基づくものだ。


「党の台湾独立綱領を凍結することが台湾独立の主張を解決することにはなりません。台湾社会にまず台湾独立の主張があって、その次に民進党があるのです。」
両岸関係については、習近平が米中関係について示した「対抗せず、衝突せず、相互尊重、協力共栄」の4点を挙げ、米中台関係においても用いることができる、とも述べた。(http://www.chinatimes.com/newspapers/20140608000255-260102

 

これに対し、民進党主席の蔡英文はFBにて次のように同調した:


頼清徳の談話は民進党成長の歴史的軌跡を示したものだ。これは(台・中)双方が相互理解をすすめ、各々の過去の発展の歴史的基礎の元、共通のものを求めつつ、異なるものは異なるものとして残していくための助けとなる。そして、両岸の平和、安定、発展へ向けた契機を作り出すこととなるだろう。


一方、国民党陣営からは、李登輝政権時代に行政院長を務めた郝柏村(国民党)が、頼市長の「台湾コンセンサス」説に応酬。台湾を愛するということは中華民国を愛することであり、中華民国を愛するということは台湾を愛することだ。これこそが本来の台湾のコンセンサスである、と述べた。(http://www.ettoday.net/news/20140608/365592.htm


蔡英文が両岸関係に対して積極姿勢を見せた矢先での頼清徳の発言。そしてそれを容認する姿勢の蔡英文


頼の発言は台湾独立と民進党を差異化することで、中国向けと支持者向けに、それぞれ別のメッセージを発しているという見方もある。


つまり、中国に対しては民進党と台湾独立を一応分けてみせることで、柔軟姿勢をアピール。一方支持者向けには、あくまで台湾独立という主張を担ったうえでの民進党という姿勢の表明。この2つの意味がこめられていると見ることができるだろう。


中台関係は今後どう動くでしょう。また新主席の蔡英文はいかなる舵取りをしていくのか。


今回はちょっとしたニュースの紹介でしたが、もっとまとまった形で動きつつある両岸関係の全体像を、また改めて紹介できればと思います。

 

 

新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 台湾論

新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 台湾論

 

 

 

台湾という新しい国

台湾という新しい国

 

 

蘇貞昌(民進党前主席、切れかけた電球)

先日、 蘇貞昌民進党主席の座を蔡英文へ明け渡した。


見事カムバックを果たした蔡英文は学者出身の女性政治家。知的な雰囲気と女性独特の柔らかな表情を兼ね備えた、人気政治家だ。


かつて総統選で馬英九に敗れはしたものの、落選後のスピーチでは勝者をたたえ民主政治の発展を呼びかけた。その潔く堂々とした姿は台湾のみならず中国大陸でも感動を呼んだ。今回も圧倒的支持を得て主席に復活するなど、非常に人気が高くイメージも極めて良好だ。


また就任後一週間を経ずして、中国国務院台湾弁公室の張志軍との面会を匂わせるなど、対中関係においても大きな動きを見せるのではないかと注目を集めている(最近の両岸関係については後日まとめてみたい)。


さて一方の蘇貞昌はどうか。まず目につくのが、その禿げ上がった見事な頭!電球というあだ名がつくのも頷ける(気になる方は 蘇貞昌 で検索。まばゆいほどに画像が出てくる)。悲しいかな、芸人にとっては格好の餌食だ。

 

芸人と奇跡の共演も果たしている!

                                          另有淵源!郭子乾岳母和蘇貞昌是鄰居- YouTube


そんなネタ要素満載の蘇貞昌。先日、某SNSでまたやらかしてくれた。


彼の投稿から抜粋引用:
昨日エレベーターに乗っていたら、途中で大小の荷物を抱えた宅急便の若者が乗ってきた。彼は明らかにびっくり仰天な様子。エレベーターには彼と私の二人きり、そこで「ご苦労さん、こんなに沢山の荷物を抱えてね〜」と言ってみた。すると彼は一気に緊張の糸が切れて、肩の力も抜けてしまったかのよう。「さっきはマジでびっくりして死ぬところだったわ!蘇貞昌かと思ったわ〜 」その時、エレベーターは一階に到着。青年は口笛こそ吹かなかったものの、意気揚々と出ていった。一人残され、私は考えた。果たして何がいけなかったのか...。


これに対して、台湾の皆様は...

「爆笑ーーー!!!」

「もしかしてヅラしてた?」

「明るさが足りなかったんじゃね?」

「ちゃんと磨いとけよ!」

「郭子乾(蘇貞昌 のものまねをする芸人)と間違えたんでしょ」

「ちゃんとコンセントにつなげとかないね!」


など、温かいコメントを寄せていたようで。

 

先日の学生運動でも、良い存在感を残せなかった蘇貞昌。若者からの支持は今ひとつ欠ける。


切れかけの電球は交換される運命か。民進党の運命やいかに。

台湾人には、ご用心!

台湾人には、ご用心!

 

 

はじめまして

第一回


初めてのブログです。


果たしてどれくらいの人が読んでくれるのか想像もつきません。自分自身のための日誌のような感覚で書いていきたいと思っています。


内容としては、台湾の政治、文化、芸能、社会、などなど台湾について幅広く取り上げる予定です。


実は私、かつて縁あって台北に住ん はじめて でいたことがあります。住む前から、もともと台湾に興味を持っていて、勉強してました。


今でも台湾についての本を読んだり、ニュースを見たりと、日々台湾の情報には関心を持ってます。


そこで、せっかく毎日台湾の情報に触れてるんだから、触れたものを形として残しておきたいなと思いたち、ブログを始めました。


読者の皆様、ぜひぜひたくさんコメントをください。僕自身の勉強にもなりますから!


また、ネタ元が中国語の場合、当然翻訳して記事にするため誤訳やニュアンスの違いにより誤解を与えるようなケースが生ずるかも知れません。


何か問題がありましたら、ぜひぜひ連絡ください。また、こんな面白い記事、気になる記事がある、なんていう場合にもどしどしご連絡ください!

さて、どうなることか!